歯並びや咬み合わせ、アゴの骨の位置を正しく整える矯正治療は、子どもだけでなく大人でも受けられる治療です。「矯正は子どもの治療」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、大人のほうが治療に対する意識が高いため、高い効果を得られることもあります。
歯並びが乱れ、咬み合わせの正しくない状態を「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。不正咬合は、見た目がよくないばかりでなく、身体へさまざまな悪影響をおよぼすこともあるのです。
上の歯が大きく前へ出ている状態。出っ歯とも呼ばれ、日本人に多いタイプの不正咬合です。 | 下の歯や下顎が上の歯よりも前に出ている状態。受け口とも呼ばれます。 | 横から見たときに、上下の歯が前へ大きく突き出している状態です。 |
咬み合わせた時に、上の歯で下の歯が大きく隠れている状態です。 | 奥歯を咬み合わせても、前歯に隙間が開いている状態です。 | 歯並びがきれいに並ばずデコボコしている状態。八重歯・乱杭歯(らんぐいば)とも呼ばれます。 |
整った歯並びを手に入れることで、見た目に自信が持てるようになり、自然な笑顔を人に見せられるように。また、発音障害などが改善されることで、気持ちも前向きに積極的になれるでしょう。
歯並びが整うことでブラッシングがしやすくなり、お口の中を清潔に維持できます。むし歯や歯周病といったお口の病気を遠ざけることにつながります。
咬み合わせが整うことで、関節や筋肉の偏ったバランスが改善。頭痛や肩こり、顎関節症といった症状の軽減も期待できます。
よく咬んで食事ができるようになると、胃腸への負担が少なくなります。食べ物をよく咬んでしっかり味わえることは、生活の中でもとても大切なこと。さらに、咬むことは脳への刺激となり、その働きを活性化するといわれています。